2016年12月

自律神経失調症の整体
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2016.01.06 12:10
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薬缶の使い道

昔のブログです・・・


先日、ある駅の片隅に大きな薬缶が置いてありました。今はもう普段は目にしませんが昔はよく薬缶というものに接する機会がありました。大きくて金色をしたあの薬缶です。大学の乗船実習でも食堂にはいくつか必ずありました。その時の話です。

薬缶は水を入れてそのまま火にかけることが出来ます。麦茶などを大量に作るときは便利ですね。それで何年のときの実習かは忘れましたがその船にももちろん薬缶が備えられていました。経験した人しか分からないかも知れませんが、乗船実習中はとにかくお腹が減るのです。航海で揺れまくって船酔い真っ最中のときは全く食欲がなくなるのですが、あまり揺れないときや停泊中は凄くお腹が減るのです。でも誤解なきよう、航海訓練所の船ではもちろん3食ちゃんと出してくれますし、夜中の航海当直では夜食も出ます。特に遠洋航海の時は予算が変わるのか結構豪華な食事が出ました。しかしそれでも夜になるとお腹が減るのです。

それでどうするかと言うと、ほとんど例外なくみんなインスタントラーメンを大量に買い込んでいます。時代的には湯を入れるだけで出来るカップラーメンはあったと思いますが、値段が高いのです。それでみんな鍋で煮るタイプのものを買ってくるのです。
今は知りませんが当時の訓練船は自分でラーメンを作るときは電熱器を使います。電熱器と言っても家庭で使うようなのではなく蚊取り線香の何倍も太い渦巻状の大きな電熱でした。とにかくそれでラーメンを作るのですが、作ろうとする人数に比べて圧倒的に鍋が足りません。順番をまっていたら中々食べることが出来ません。そこで私達3人はあのでかい「薬缶」で3人分のラーメンを作ったのです。

無事ラーメンを作って美味しく食べたのですが、食べ終わるころに仕官から薬缶をそんな使い方をしたことについて強烈に叱られました。その仕官の部屋に3人呼び出されて「お前らがそんな使い方するから薬缶が痛むんや」、「常識で考えろ」・・・と凄い剣幕です。
もちろん直立不動で「すみません」と誤るのですが、強烈に叱り続けるのです。やがて「非常識な奴は・・・」・・・多分、「船にはいらん」と言おうとされたと思います。その時です。3人のうちの一人が「鍋がないときに薬缶を代わりに使って目的を達するのはマリンエンジニアとして必要なセンスだと思いました」・・・あろうことか口答えしたのです。
仕官はしばし沈黙した後、前の何倍もの怒鳴り声で叱りつけてきて最後に「薬缶の茶漉しの穴とか隙間にラーメンがほんの少しでも残っててみろ、ただじゃおかんぞ」と。

その後、3人は「ひえー」とばかりに部屋をでて、それこそ薬缶が擦り切れるくらい洗いました。そして3人で絶対にラーメンが残ってないかを入念にチェックして、きれいに拭いて再びその仕官の部屋に薬缶を見せに行きました。
そしたら仕官は薬缶を点検して即座に「よし!」と一言いました。そしてニッと笑って自分が持っているラーメンを3つ手渡しながら「行ってよし!」と言いました。
航海訓練所の仕官ですから我々の大学の先輩です。何と男らしい人やなと思いました。
マリンエンジニアのセンスがどういうものか、本当のところはよく分かりませんが、あの口答えにも一理があると先輩は考えてくれたのだと思います。

ふと見た薬缶からそんなことを思い出したのですが、マリンエンジニアのセンスを出すことも、正しいと思うことを言うことも、怒り心頭にきていても相手の一理を認めることも・・・そして済んだことをぐだぐだ言わずに歯切れよく事件を終わらせることも・・・全て大事なことだと思います。きっとその先輩は「信頼できる自分」というものを根本に持っていると思うのです。「信頼できる自分」を持っているということは自分の言葉と行動に自信をもっていることに加えて相手の気持ちを推しはかることができるということです。

私は整体と少林寺拳法を共に大事にしています。
「信頼できる自分」になるための一つに少林寺拳法があって、そこでは「弟子もまた師なり」とよく言われそのことはいつも実感しています。そして「自分を信頼」できなければ整体は出来ないと思うのです。今回は「薬缶もまた師なり」・・・かも知れませんね。


2014年2月18日(火) 進化流水…流れる水は滞らず、健康への進化を共に歩む
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