ストレスからくる不眠・冷え性・ほてり・動悸について


<視床下部>
人体は約60兆個の細胞からできている様々な組織で構成されています。骨や筋肉はもちろんのこと内臓や皮膚、血管や血液、毛髪や爪にいたるまで全ての組織は人が生きていく上で重要な役割を担っていてそれら全ての組織は一つとして不必要なものはありません。
もっとも癌細胞は完全にいらないものと思いますが人類が進化していくにはどうしても避けて通れない存在とも言えるようですし、盲腸(虫垂)にしても免疫系に関係しているという研究もされているようですので、ここでは人体にある組織は全て必要且つ不可欠と考えます。

そうしますと人体における組織は全て必要ということになり重要度の順位はつけようがないのですがここで「生命維持」という極めて重大な目的から考えた場合は『視床下部』という親指大の小さな脳が一番重要だと言えると思います。
視床下部は大脳半球と中脳の間の間脳に位置していて、体温、食欲、血圧などの自律神経系の中枢としてのコントロールを行い、またホルモン中枢として脳下垂体に対して刺激ホルモン分泌を促進します。



<白津神経中枢とホルモン中枢>
視床下部は大きく分けて「自律神経の中枢としての働き」と「ホルモンの中枢としての働き」があります。

視床下部は自律神経をコントロールする領域として前群、中群、後群に分かれています。前群はゆったりと落ち着かせる「副交感神経」を、中群は行動的になる「交感神経」をそれぞれコントロールしています。そして後群は体温をコントロールしています。
また視床下部はホルモンをコントロールする領域も持っていて、視床下部の下につながっている大豆ほどの脳下垂体に刺激ホルモン分泌を促す指令を出します。指令を受けた脳下垂体は副腎や甲状腺、卵巣などの内分泌器官に対して刺激ホルモンを分泌し、それらの内分泌器官はそれぞれ必要なホルモンを分泌することによって身体の代謝を円滑にします。
そしてもう一つ、視床下部には睡眠と深く関係する体内時計としての機能を担う「視交叉上核」という神経線維もあります。

要するに視床下部という小さな脳の中では大よそ、
@副交感神経のコントロールを担う前群
A交感神経のコントロールを担う中群
B体温のコントロールを担う後群
Cホルモンのコントロールを担うホルモン中枢
D体内時計として睡眠と関係が深い視交叉上核
という機能組織がそれぞれの役割を全うしようと頑張っているのです。



<ストレスが重なると・・・>
ストレスの要因をストレッサーと言います。ストレッサーは大脳皮質で処理され、大脳辺縁系を通して放出された神経伝達物質は視床下部に届きます。
人類は大脳皮質が発達したことにより考えたり記憶したりすることができるようになりました。その大脳皮質に覆われた形の大脳辺縁系は、動物の本能的な行動や喜怒哀楽に関する情緒的な行動を支配しています。視床下部は大脳辺縁系に包まれた形になっていますので喜怒哀楽に関するストレスの影響を受け易いのです。

さて、前述のように親指の先ほどの小さな視床下部の中には@〜Dの働きを担う機能組織があります。ここで例えばとてつもなく嫌な出来事があってそれが長期間解決しない場合を考えて見ましょう。
この嫌なストレスは四六時中悩まします。何とか気分転換しようとしても頭から離れません。そうすると健康な状態なら仕事が終わって家に帰って食事をしてお風呂に入ってリラックスする・・・すなわち交感神経が副交感神経に上手く席を譲ることができるのですが、嫌なストレスは交感神経を過剰に働かせ続けてしまうのです。



<視床下部の中で働く力を取り合うと・・・>
小さな視床下部の中で働ける力は一定と仮定しますと、継続的なストレスのために過剰に働き続けている交感神経は視床下部として使える力の多くを使ってしまっていると言えます。そうするとその分の力を前群が取られたとしたら副交感神経は上手く働かず、余計にゆったりとできなくなります。またそのしわ寄せが後群にいったとしたら体温コントロールが上手く出来なくなってしまうこともあるでしょう。体温の維持をするのも視床下部の仕事です。しかし後群が本来の力を出せないとしたら、本当は寒くて汗腺を閉じないといけないのに暑いと判断してしまって汗を出す・・・その結果冷え性の一因になるのではないでしょうか。
またそれとは反対に本当は暑くて汗を出さないといけないのにむしろ寒いと判断してしまった結果、汗腺を閉じてしまう・・・その結果がほてりやのぼせの原因になる場合もあると思います。

また、逆に後群が必要以上に頑張ったとき・・・例えばストレスが多い状態で寒暖の差が激しいところに身体をさらしたとしたら今度は後群が過剰に力を使ってしまって副交感神経や交感神経が十分な働きを出来なくしてしまうこともあると思います。
後群の働きが少し良くなったら、ほてりやのぼせが少し良くなる・・・しかし同時に窮屈になった中群の影響で交感神経が不調になり動悸が起こるというような説明の一つになると私は思うのです。

そんな厳しいストレス状態のときに、閉経その他で女性ホルモンが低下してきたとしたら、当然ホルモンの中枢である視床下部はそれを増やすべく脳下垂体に指令を出し続けるでしょう。脳下垂体から指令を受けた卵巣なども頑張って女性ホルモンを作ろうとするのですがそれが追い着かない場合は、いつまでも視床下部のホルモン中枢は過剰に働き続ける・・・そうすると自律神経中枢にさらにしわ寄せがいくという悪循環が起こってしまうと思うのです。

また、それら@〜Cの機能が力の取り合いをしているとDの視交叉上核も当然影響を受け、それが不眠につながるのではないでしょうか。
女性ホルモンが不足して自律神経が上手く働かかない・・・そうすると腸のカルシウム吸収力が落ち、足らないと判断した視床下部はさらに過剰に働くけれどそれでも足らないから骨からカルシウムをとる・・・それが骨粗鬆症の一因とも言われています。



<施術>
ストレスからきている不眠・冷え性・ほてり・動悸を回復させるには、最終的には視床下部が本来の働きができるようにならなければならないと私は思います。

人それぞれに抱えているストレスそのものは残念ながら施術の力をもってしても除くことはできません。しかし「中立位の整体」や「頭蓋仙骨療法」の施術は脳脊髄液の循環調整を基本としていますので、身体の表面から奥の奥まで深いレベルでリラックスすることができます。そしてその結果、血流改善を促し視床下部をゆったりと元気にしていくことが自律神経系とホルモン系の機能回復に役立つと考えます。

「身体」は一つのユニットです。さらに「心」ともつながっています。ですから表面的に出てきた一つの症状だけを追い続けるのではなく「心」と「身体」の両方からアプローチをして『自己治癒力』を底上げすることが必要なのです。

「ストレス」という厄介なものをどこかに吹き飛ばせればいいのですが、社会生活ではそんなに簡単にはいきません。ですから「ストレス」を回避する努力はしながらも、自分自身の『自己治癒力』を目覚めさせて本来持っている対応能力を高く維持していくことが大切なのです。


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