<自律神経>
自律神経は末梢神経のひとつで内臓や血管・心筋などを自分の意思とは関係なく自動的に調節する神経で「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経系があります。
「交感神経」は活動や緊張しているときにはたらく神経です。仕事や勉強、スポーツなどで活動をしている脳と身体は活発に動けるようにする必要があるからです。
「闘争か逃走か」という言葉をご存知でしょうか。野生動物は敵と遭遇したら「闘争(闘って勝つ)」か「逃走(逃げる)」しかありません。もしもそれが上手くいかないときは生命が絶たれてしまうのです。そんなときの野生動物の身体は筋肉が最大限の力を出すために心拍数を上げて血液供給を増やします。ちょっとした怪我では血が出ないように血管は収縮します。そして消化や排泄は抑えられます。闘っているときにオシッコなどしている暇がないからです。
もっとも現代の日本においては人が普通に暮らしている限り生命を脅かされるようなことはまずありませんが、歩いていて不意に自転車にぶつかりそうになった時とか仕事やスポーツで集中・緊張を伴うときは交感神経が優位にはたらくのです。
「副交感神経」は交感神経とは反対に脳と身体を休養できるようにする神経です。眠っているときやゆったりしているときなどは副交感神経が優位にはたらきます。リラックスしている時は血管が拡張し、消化は進みます。「交感神経」の外敵や刺激に臨戦態勢をとるのに対して、「副交感神経」は身体の緊張や疲れを回復させる神経なのです。
「交感神経」と「副交感神経」はどちらも人が生きていく上で極めて大切な神経機能で、それらがシーソーのように上手くバランスがとれていることが非常に大切なのです。
<原因はストレス>
自律神経失調症は「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れたときに起こる心身の不調です。そしてその原因はいろんな形で襲ってくる『ストレス』です。
職場の人間関係が辛い、売り上げが伸びない、成績が上がらない・・・といった主に精神面からくるストレスだけでなく、スポーツで膝を痛めた、交通事故で首に衝撃を受けた・・・という物理的に身体に起こったものも大きなストレスになります。それから普通はあまり意識しない排気ガスなどの大気中の有害物質や夏の暑さなども身体から見ればストレスの一つになるのです。
但し、『ストレス』があれば人は直ぐに自律神経失調症になるのではありません。いろんなストレスが重なってその人の許容量を超えたときに不調になるのです。
会社で嫌なことがあった・・・これだけでもかなり辛いのですがその人の自己治癒力は持ちこたえたとしましょう。そんなときに転んで膝を痛めた・・・さらに辛くなりますがまだ何とか持ちこたえたとします。しかしさらに身内に大きな心配事が起こってしまった・・・そういうときに一気に許容量を超えてしまって「交感神経」と「副交感神経」のバランスは大きく崩れ、身体は不調になるときがあるのです。
『ストレス』は厄介なもので「心」からも「身体」からも襲ってくるのです。その結果、頭痛、めまい、視野狭窄、動悸、胸の圧迫感、手足の冷え、冷や汗、味覚異常、倦怠感、イライラする、慢性胃炎、便秘、生理不順、食欲不振、やる気が出ない、不安になる、不眠などの不調が「心」と「身体」に出てくるのです。
<ストレスは解消できるか?>
心と身体に不調があって病院へ行っても原因がわからない・・・特にどこも悪くない、自律神経失調症でしょう・・・ストレスがないように規則正しい生活をして下さいと言われる・・・確かに心身ともに規則正しい生活ができれば良好な状態になると思います。しかし実生活では『ストレス』をいっぱい抱えているような時には規則正しい生活はなかなか出来ません。
規則正しい生活をするために決まった時間に食事をしようと思っても全く食欲がないから食べたくない・・・決まった時間に寝ようと蒲団にもぐりこんでも嫌な出来事が頭から離れないから眠れない・・・よく眠れないから昼間も活動的になれない・・・「身体」もしんどいけれど実際は「心」ばかり疲れる・・・だから食欲はわかず、睡眠も上手くとれない・・・ほんの一例ですがこれが自律神経失調症になっていく悪循環なのです。
人は生きていく上で信じられないくらい素晴らしく高度で優秀な身体機能をもっています。が、同時にまた相当繊細な仕組みも併せ持っていると思います。人類は野生動物と違って大脳が発達したことで『ストレス』の感じ方や残り方などが複雑になってしまったのだと思います。ですから悪循環で積み重なった『ストレス』はちょっと気分転換さえすれば解消出来るほど簡単ではなくなってしまうのです。
<不調からの脱出>
ではどうやって自律神経失調症という厄介な不調から脱出できるかですが、ここで「心と身体はひとつである」ということを思い出して下さい。
すごく嬉しいことがあったら身体が少しぐらい不調でも軽く浮き立つように感じます。またすごく体調がよければ心が元気でないときでも少し明るくなります。「心」と「身体」・・・どちらかが辛いときでも互いに助け合ってやがて心身ともに健康になっていく・・・そういった「心」と「身体」の良循環に持っていけたらストレスは少し遠ざかってくれると私は思うのです。そしてその原動力になってくれるのが『自己治癒力』なのです。
転んで怪我をするのもストレスですがそういった物理的なストレスは少なくとも気をつける努力はできるでしょう。しかし職場での人間関係などのストレスは容易に解消できるものではありません。『自己治癒力』が上がったら悩んでいる人間関係が勝手に解消される・・・そうなれば凄くいいのですがさすがにそんなことが勝手になるはずはありません。でも『自己治癒力』の底上げができてきたら「心」と「身体」は共に健全になろうとします。そしてその良循環によって「心」と「身体」のどちらもが互いを助けるくらいの力ができてきたら「嫌な人間関係」などのストレスは残念ながら直ぐにゼロにはならないけれども、悩むに値しないくらい遠ざけることは出来ると思うのです。そこからさらに次のステージに心身ともに上がっていけたなら、それはもう「ストレス」を解消したといえるのではないでしょうか。
人間は本来、他人を自分の思うようにする力など持っていません。しかし自分で自分を治す力、即ち『自己治癒力』は必ず持っているのです。『自己治癒力』自体が弱っていて、しかもその使い方を忘れてしまっているだけなのです。自律神経失調症という不調からの脱出・・・それには「心」と「身体」両面からのアプローチが必要で、その結果底上げされた『自己治癒力』が不調から脱出させてくれるのです。
<施術方針>
「心」と「身体」の両面からアプローチするためには、まずじっくりと話をしながらよく状況をお聞するということが大切です。その上で施術をするのですが人はひとり一人みな違います。同じ症状でも人によってみな違います。それどころか同じ人でも毎回違うのです。ですからその時々に施術している手が感じる「身体システムの声」を聴きながら、その人に合った施術メニューを進化させていくことが大切です。
「身体システム」と同期をとって行う施術では触れているレベルの非常に弱い力で施術します。鏡のような水面に波を立てないで手を触れるレベルを目指します。特に『中立位の整体』など脳脊髄液の産生と循環で僅かに動く頭蓋骨など身体各部の調整では外から見れば、手を触れてじっとしているだけで何もしていないように見えるかも知れません。しかしその人の「身体システムの声」を真に尊重しながら聴くためには不必要な力は一切使ってはいけないのです。何故なら治すのは施術をする私ではなくその人自身の「身体システム」なので私はほんのちょっと後押しする以外は可能な限り余計なことをしないことが要求されるからです。
− 信条 −
1.治すのは私ではなく施術される方の『自己治癒力』であること。
2.「治る」ということは最終目的ではなく不調から元気になっていく一過程であること。
3.施術される方の「身体システムの声」を手で聴くこと、そしてそれを信じること。
4.施術される側と施術する側は共に歩むものであること。
5.心身共に『安心』できることが『自己治癒力』を目覚めさせる第一歩であること。
<施術内容>
『中立位の整体』と『頭蓋仙骨療法』によって中枢神経を格納している硬膜管の捩れや癒着を調整し、一次呼吸と呼ばれている(通常の呼吸は二次呼吸と呼ばれています)脳脊髄液の産生と循環リズムを整えます。ゆったりとした時間の中でやがて「心」と「身体」は深いレベルでリラックスし、その結果『自己治癒力』は底上げされていきます。
それから物理的な衝撃などで身体各部に変位による不調が出ている場合は、そのストレスも同時に対応する必要があります。そのために『中立位の整体』に加えてストレイン・カウンターストレイン(痛みを全く伴わないで神経に働きかけて筋肉バランスを取り戻すテクニックです)や靭帯性関節ストレイン、筋・筋膜リリースなど他のオステオパシー療法を必要に応じて組み合わせた施術を行います。
また、頭蓋骨などだけでなく自律神経の通り道である『頸椎』は必ず診て必要な施術を行います。特に上部頸椎は身体の全てと関係していることが多く、非常に重要ですので常に施術対象に入れています。
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