低体温(2)・・・<症例考察>


免疫力や基礎代謝などが低下してしまう低体温については『低体温(1)』で述べました。
また手足などの冷えを感じる冷え性については『冷え性』で述べました。「低体温」と「冷え性」・・・
似ていながらも違う二つの症状をもう少し考えてみたいと思います。

一般的に体温が36度未満のとき、「低体温」といわれています。
ということは「低体温」はその定義の通り体温自体に直接関係しています。
しかし、
この「低体温」とイメージ的によく似ている「冷え性」はどうでしょうか。
正解を言ってしまいますと「冷え性」は体温とは直接関係がありません。

冬の寒いときや夏の暑いときなど環境に関わらず、手足などに異常に冷えを感じる・・・
それが「冷え性」です。
しかし実際に「冷え性」の人に平熱をお聞きしても正常な場合がほとんどです。
平熱が正常なのに手足が冷たいと感じるのです。

「冷え性」自体は首こりなど筋肉の拘縮や自律神経系のバランスが乱れていることに起因するのですが、
これは身体の深奥部の体温を守るために手足に回る血流が犠牲になっていると考えられますので、その意味では生命維持の仕組みが正しく働いているとも言えるのです。

とは言っても、
生命維持というレベルと普段の生活レベルでは自ずと違います。
しかし、
真夏でも靴下をはかないと眠れないというのはやはり体温の制御が相当乱れている状態です。
冷え性だけと思っていたのに不眠頭痛めまいホットフラッシュ動悸立ちくらみ眼精疲労不安がとれないなど、
自律神経バランスの乱れからくる他の症状を併発していく可能性もありますので、早い目の改善は必要と思います。

人が生きていく上で「自らの生命を維持する」ということは、一番に優先度が高いはずです。
ただし人間は高度な精神活動をしますので、場合によれば自分の命を犠牲にしても成し遂げることもあり得ますが一般的には極稀な場合に限られると思います。

「低体温」は、冬山で遭難したときなどで身体の中心部の温度が35度以下になってしまう医学的な「低体温症」とは意味合いが違いますので、直ぐに生命の危険が差し迫っているのではありませんが、生命維持機能が低下していることに変わりはありません。

すなわち「低体温」は本来健康に生きていく上で必要な「熱エネルギー」を生み出す機能自体が低下しているということなのです。

「低体温」は身体の深奥部も含めて全体が冷えるため、自覚しにくいのです。
それ故、
相当きつい自律神経系の不調を訴える方でも、「低体温ではありません」とおっしゃる方がおられます・・・実際には体温を計っていないのにです。

生命維持という観点からですが、
・辛い症状を呈する「冷え性」は身体の深奥部の体温を守る仕組みが正常に働いている
・何ら自覚症状がない「低体温」は生命維持機能が低下している
ということになりますのでちょっと皮肉な感じがします。

「低体温」の状態では、体温が1度下がると免疫力が30%以上落ちると言われています。
また基礎代謝は約12%落ちると言われています。

体温低下はそれだけでなく、36.5度くらいで一番よく働くといわれている体内酵素(食べ物の分解や解毒、栄養などに深く関係する酵素)にも大きな影響を及ぼしてしまいます。
直ぐに生命の危険が差し迫っているのではないとは言っても、これでは「ガン細胞」を見逃してしまうなど生命維持にとって重大な危険に一歩近づいてしまうと言えそうです。

「低体温」と「冷え性」・・・似て非なるものとも言えますが、大きな意味では共に生命維持に関係していることは間違いありません。

体温は正常、でも「冷え性」・・・
「冷え性」の症状はないけれども「低体温」・・・
「冷え性」もあるし「低体温」でもある・・・
その関係やメカニズムは人によって違いはあると思いますが全く関係がないことはないと私は思います。

また男性に比べて女性の方が、
ホルモンバランスの変動が大きいこと、筋肉量が少ないこと、皮膚表面の温度が低いこと、そして血圧が低い人が多いなどから体温に関するトラブルは多いように思います。

たかが「冷え性」と侮らず、異常な手足の冷えを感じたら血流改善と自律神経の調子を整えることが大切です。
自覚しにくい「低体温」は、定期的な体温測定で平熱の変動を把握しましょう。
そしてもしも36度未満が続くようなら身体の深奥部から深いリラックスできる整体で、血流改善と共に脳脊髄液の産生・循環・排出機能の改善を行い、交感神経と副交感神経のバランスを取り戻すことが必要です。

慣れないうちは定期的な体温測定はすごく邪魔くさいと思います。
しかし「低体温」は危険度が高いのです。
体温測定は、生命維持にとって重要なことなのに自覚できないものを誰でも自分で簡単に把握できる方法です。是非とも、習慣付けたいものです。


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